裏写り(裏移り)について

印刷ガイドライン

裏写り(裏移り)について

裏写りとは

裏写り(裏移り)とは、印刷後、インクが完全に乾燥する前に印刷物を重ねたり、断裁・加工時に圧力がかかったりすることで、印刷面のインクが隣接する用紙の裏面に転写されてしまう現象です。別名「色移り」とも呼ばれます。

裏写りが起こる主な原因

裏写りは、複数の要因が重なることで発生します。

インクの乾燥不足

印刷直後のインクは表面上乾いているように見えても、内部まで完全に硬化していない場合があります。オフセット印刷では、インクの乾燥には酸化重合という化学反応が必要で、完全な乾燥には半日から数日かかることがあります。この乾燥途中で印刷物を積み重ねると、インクが上の用紙の裏面に付着してしまいます。

断裁・加工時の圧力

断裁機のカッターによる圧力や、折り加工時の折り目の圧力によって、重なり合う面にインクが押し付けられ、裏写りが発生します。特にベタ塗りや濃い色が多いデザインでは、インク量が多いため圧力による影響を受けやすくなります。

裏移りが起こりやすい用紙

  • 上質紙:表面がざらついており、インキの吸収が早い分、乾燥に時間がかかります
  • マットコート紙:光沢が抑えられた紙で、インキが表面に残りやすい特性があります

インク量とデザイン

以下のようなデザインは、インク使用量が多くなるため裏写りのリスクが高まります:

  • 広範囲のベタ塗り(特に黒や濃紺などの濃い色)
  • グラデーション
  • 写真やイラストが多いデザイン
  • 両面印刷で表裏ともにインク量が多い場合

裏移りを防ぐためのデザイン対策

以下の点に注意してデータを作成することで、裏移りのリスクを軽減できます。

インキ総量を抑える

CMYKの合計値を250%以下に設定してください。インキが厚く盛られるほど乾燥に時間がかかり、裏移りしやすくなります。

縁(フチ)の濃色デザインを避ける

用紙の端まで濃い色が配置されていると、断裁時の圧力で裏移りが発生しやすくなります。可能であれば縁を薄い色にするか、余白を設けることをご検討ください。

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Ink Rubbing - Artwork orientation & Data setup 01 Image

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用紙選びを工夫する

光沢のあるコート紙など、インキが乾きやすい用紙を選ぶと裏移りのリスクが低減します。

デザインの配置を調整する

裏移りが発生しても目立ちにくいデザイン(白場を多く取る、淡い色を使うなど)にすることも有効です。

裏写り(裏移り)について

ご注意
仕上がり線(裁ち落とし線)の内側5mm以内に発生した裏移りについては、刷り直し対象外とさせていただきます。予めご了承ください。